北式馬券研究会

40年前、北秀一氏が「九星術」をもとにギャンブル勝率を高める研究をし「北式出目表」として公開した。当時一世を風靡したこの北式を独自に研究、以来多額の配当(最高獲得額2,069万円など)を得たその数理を、一人でも多くの競馬ファンと共有することで究めていきたい。

ディープインパクト号の死を惜しんで!

7月30日突然にディープインパクト号が亡くなったとのニュースが流れました。

まだ人間に例えれば50代の若さで日本で最高の種牡馬を失ったと言えます。

年間200頭にも及ぶ種付けを行ったことがおそらく死を早めたようです。種牡馬としての人気はすさまじく、今の種付け料は4000万円といわれています。

今年の日本ダービーを勝ったロジャーバローズ、オークスを制覇したラヴズオンリーユーもディープインパクトの子供です。1993年、ディープインパクトの一つ前の時代は、なんといってもサンデーサイレンスが日本の種牡馬に旋風を起こしました。わたくしも社台の一口馬主として参加したことがありますが、買った馬もサンデーサイレンスの子供でした。1994年、サンデーサイレンスの初子が瞬く間に大活躍し、あっという間に種牡馬のトップに躍り出ました。その10年後の2004年にサンデーサイレンスを父に、母ウインドインハーヘアの子供としてデビューしたディープインパクトは、新馬戦を圧倒的な差をつけて勝ち上がり、翌2005年、皐月賞、日本ダービー、菊花賞と無敗のまま3冠レースを勝ってしまいました。おそらくこれほどの競走馬は今後も現れないとも言われています。武豊騎手が空を飛んでいるようだったと語っています。馬体重は430キロぐらいの軽量馬でした。

このディープインパクトは、凱旋門賞にも挑みましたが惜しくも失格になってしまいました。以来今も日本の競走馬は、凱旋門賞を勝てないままになっています。(オルフェーブルは、2着を2回)

そのフランス・凱旋門賞は今年10月6日(日)に行われますが、ディープインパクトを父に持つ子供が2頭登録があります。平成最後の天皇賞を勝ったフィエールマンと令和初の日本ダービーを制したロジャーバローズです。くしくも父・ディープインパクトが亡くなったその年に凱旋門賞に挑戦しています。(凱旋門賞は6頭の日本馬が登録)

この凱旋門賞の大本命は、7月27日に行われた英国GⅠキングジョージ&クイーンエリザベスを勝った仏・エネイブルです。凱旋門賞に一昨年から牝馬としての負担重量が有利なこともあって3歳牝馬で優勝し、昨年に続き今年3連覇を狙っています。この馬の強さは、ケタ違いです。しかし何があるかわからないのが競馬です。日本でも馬券が買える世界で最高のレースに、日本馬は上記2頭を含め、キセキほか数頭が参加しそうです。父・ディープインパクトが、果たせなかった凱旋門賞をこの2頭が勝ってくれないか!そんなドラマがあったら最高です。!!

一競馬ファンとして心からディープインパクトのご冥福を祈ります。